正直なところ僕個人としては、未経験でプログラマーとして働きたいなら、資格を取得するよりも、できるだけ早くどこかの会社にすべりこんで実務経験を積んでいくのが1番いいと思っています。
でも未経験だと「なにか資格やスキルがないと・・・」「ちょっとでも何か身に付けておきたい」と思う不安な気持ちもわかります。
なので、転職後の実務にも役立ち、資格手当ても付きやすい資格・試験を紹介します。
基本情報技術者試験
断トツでおすすめしたいのが、この基本情報技術者試験です。
基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験です。
プログラマーや、システムエンジニアが最初にチャレンジする、1番有名な試験と言って間違いないです。
IPA(情報処理推進機構)には、IT系の試験がいくつもあります。
試験の体系図からも、基本情報技術者試験は「情報処理技術者」の試験の中でも1番下にあり、入門レベルだとわかると思います。
内容的には、システム開発に関わること(コンピュータシステム・ネットワーク技術・データベース技術など)を広く浅く学びます。なので、この資格を取得したから実務がすぐにできるということはないです。
プログラマーというよりは、IT業界で働いていくための土台となる基礎を身に付ける試験です。
でも、浅く広い分かなりの暗記が必要なので、「入門試験だから簡単やろ!」となめると痛い目に合います。
IT業界未経験の人だと、最低でも毎日3時間×3ヶ月くらいの勉強は必要だと思います。(基礎知識も個人差があるので、参考書などを本屋でパラッと見て、どれくらいわかるか一度確認してみてください)
種類 | 国家試験 |
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資格手当(月額) | 5,000円 |
難易度 | ☆☆☆ |
合格率 | 25.6% |
人気・受験者数 | 約150,000人 |
受験料 | 5,700円 |
試験日 | 年2回 4月、10月 |
試験時間 | 午前150分 午後150分 |
公式サイト | IPAの基本情報技術者試験ページ |
応用情報技術者試験
最初に紹介した基本情報技術者試験をすでに合格しているなら、その上級レベルになる応用情報技術者試験がおすすめです。
より深い知識と応用力が必要となるので、この試験は現役のプログラマー・システムエンジニアでも、ちゃんと試験勉強をしないと合格できないくらい難しいです。
なので、合格を目指すというよりは、チャレンジ精神で受験しても全然OKです。
種類 | 国家試験 |
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資格手当(月額) | 10,000円 |
難易度 | ☆☆☆☆ |
合格率 | 23.1% |
人気・受験者数 | 約100,000人 |
受験料 | 5,700円 |
試験日 | 年2回 4月、10月 |
試験時間 | 午前150分 午後150分 |
公式サイト | IPAの応用情報技術者試験ページ |
ITパスポート試験
システムエンジニアと言うよりは、一般の社会人向けの試験です。
IT系の試験ですが、経営戦略などマネジメント系の問題も出題されます。
- 「プログラマーになりたいけど、IT系の知識に自信がない」
- 「基本情報技術者試験は難しい」
と思っている人は、ITパスポート試験にチャレンジしてみてください。
でも、この試験に合格しても、資格手当が付くことはあまりないので注意しましょう。
資格手当も狙うなら、やっぱり最初に紹介した基本情報技術者試験が最低ラインです。
種類 | 国家試験 |
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資格手当(月額) | 0 ~ 2000円 |
難易度 | ☆ |
合格率 | 51.7% |
人気・受験者数 | 約100,000人 |
受験料 | 5,700円 |
試験日 | 随時 |
試験時間 | 120分 |
公式サイト | IPAのITパスポート試験ページ |
その他の開発言語の資格について
有名な開発言語には、次のような資格があります。
- Javaプログラミング能力認定試験
- C言語プログラミング能力認定試験
- Ruby技術者認定試験
未経験者にも勧めているサイトがありますが、ハッキリ言って取る必要ないです。
なんでかと言うと、未経験者としてプログラマーに転職した時に、会社側もプログラム言語の知識なんて期待してないです。
それに、就職(働く場所)が決まった後じゃないと、どの開発言語を使うかわからないからです。
どうしても開発的な勉強もしたいなら、開発言語よりも、データベースとのやりとりに使うSQLの勉強がおすすめです。
SQLは、データを扱うシステムであれば、開発言語がCでもJavaでも(もちろんVB系も)間違いなく使います。
SQLであれば、勉強していて無駄になることもありません。
まとめ
結論としては、「基本情報技術者試験だけはチャレンジして!」です。
もし合格できなくても、基本情報技術者試験で勉強した内容は、働くなかで必ず役に立ちます。
それに働き出すと、目の前の仕事を覚えるのでいっぱいいっぱいになって、資格を取ることができなくなります。
なので、少しでも時間があるうちに勉強して、さっさと資格は取っておきましょう。
同じ仕事をしても、資格がある・ないで給与が変わります。
資格手当が月額5000円なら、年間で6万円の差です。きっちり資格を取得して、もらえる物はもらっておきましょう!