プログラマーとして転職先を探す時に注意してほしいのが、都市や企業の大きさで仕事内容が全然違うことです。せっかく転職が成功しても、仕事内容が想像と違うと苦痛になります。
ざっくり言うと、
「都市部や大企業のプログラマーは、狭く深い仕事」
「地方や中小企業のプログラマーは、広く浅い仕事」
となります。
これだけだと少しイメージわかないと思うので、具体的な仕事内容を説明していきます。
都市部や大企業のプログラマー
都市部や大企業では、たくさんの仕事があふれています。なので次のような「狭く深い仕事」が可能です。
プログラムだけで年間通して働ける
プログラムの仕事だけを選んで、年間働くことができます。
また、システムエンジニアなどから指示されたプログラムを素直作るだけでOKと言えます。逆に、自分でなにか決めたりすることは、ほとんどありません。
1つの言語だけしかできなくても仕事がある
VBやC、Javaなどメジャーな言語であれば、言語でしぼっても十分な仕事があります。(COBOLなど古い言語や、不人気の言語だとさすがに仕事が少ないので難しいです・・・)
未経験者でも1つの言語しぼって習得すれば、とりあえず仕事に困ることはないです。
なので、未経験からプログラマーになりたいと思っている人は、一度都会に就職して技術を身に付けた方が生活も安定します。
技術を身に付ければ、その後はさらに転職してキャリアアップなど選択肢も増えます。
スペシャリストになれる
1年間通して1つの言語でプログラミングをしていれば、誰でもスペシャリストになれます。
せまい範囲の仕事をやっていけるので、地方で働くより成長スピードはかなり速いです。
業務内容を知っているほうが、プログラムを作るのも早くなります。
なので同業種の仕事を受けることが多くなり、気付いたら業務内容に関してもスペシャリストになっていることがあります。
地方や中小企業のプログラマー
社員の人数が少ないので、1人で幅広く仕事をすることが多いです。
名目上はプログラマーでも、実際には次のようなプログラム以外の仕事もします。(「これってシステムエンジニアの仕事じゃ?」と思うこともあります・・・)
どんなシステムを作るか決めることができる
お客様との打ち合わせに同席して、どんなシステムを作るか決めることができます。
誰かに言われてプログラムをただ作るよりも、自分で提案したプログラムを作る方がやりがい・達成感が格段に上です。
ただ、対人的な仕事をしたくない人にとっては、お客様との打ち合わせはデメリットにもなります。
複数の言語をプログラムできる
地方や中小企業では、やはり仕事の量自体が少ないです。なので、あまり経験値のない仕事でも、やらざるを得ないことがあります。
でも逆に言うと、自分ができないことでもチャレンジできるチャンスがあります。なので、ソフトウェア開発がメインの人でも、WEB開発をしたりと常に新鮮味があります。
ソフトだけでなくハードも扱う
大手企業はグループ会社にハードやネットワーク専門の会社がありますが、中小企業ではありえないです。
なので、システムを導入するパソコンやサーバーの設定、管理まですることもあります。(たまに行く客先のPC設定などは、息抜きになるので僕は好んで行ってます)
ただし中小企業でも、大手への派遣がメインの場合は違います。
僕は中小企業に所属していましたが、大手メーカーに派遣で常駐で働いていました。その時は、VB系言語だけで販売系システムを専門でしていました。
まとめ
ひとくくりにプログラマーと言っても、都市・企業で違うことが分かったと思います。
それぞれに向いている人は、ざっくり言うと次のような人になります。どっちがあなたに性格に近いか考えてみてください。
都市部・大企業が向いている人
- プログラミングだけをしたい
- 対人関係が苦手
- 1つの分野で極めたい人
地方・中小企業が向いている人
- プログラミング以外にも色々チャレンジしたい
- お客様との打ち合わせや設計もしたい
- 自分で仕事全体を管理したい