未経験でプログラマーとして働きはじめる人には、「イキナリ難しいプログラムの製造をやらされたらどうしよう・・・」と不安を感じている人もいると思います。
でも、イキナリ無茶な仕事を未経験者にやらせるなんて有り得ないです。
なんでかと言うと、システム開発では、チームで1つの大きなシステムを作っていきます。
未経験者にイキナリ無理な仕事を振っても、あとで困るのはリーダーや先輩です。
なので、リーダーや先輩も全体がうまく回るように、仕事の割り当てをします。
仕事の工程にもよりますが、未経験者に最初にまかせる仕事は
- 「完成済みプログラムのテスト」
- 「バッチ処理プログラムの製造」
- 「マスタメンテ系画面プログラムの製造」
が多いです。
それぞれの仕事内容を、もう少しわかりやすく説明していきます。知っているだけでも、プログラマーとしてスムーズに働きはじめることができると思います。
完成済みプログラムのテスト
未経験者に任せる最初の仕事としては、定番中の定番がテスト係です。
とは言っても、どんなテスト、チェックをすればいいかも最初はわからないはずです。
このテスト内容がプログラムの品質に関わってくるので、最初は熟練者がテスト項目を洗い出します。
そのテスト項目を元にテストをやっていきます。
未経験者の人がはじめてテスト項目の内容を見たら、「こんな細かい内容まで見るの!」とビックリすると思います。
それほどテストをしても、バグが残るのが現実です・・・
テストばっかりしていると、「プログラミングをしたかったのに、思っていた仕事と違う」と思うかもしれません。
でも、テストをすることで、実際にいろんなバグを発見することができます。
この経験をすることで、いざ自分がプログラムを作る時に「どんな処理がバグになりやすいか?」がわかり、バグの少ない高品質なプログラムを作成できるようになります。
バッチ処理プログラムの製造
まずは「バッチプログラムって何?」と思ったかもしれません。
バッチプログラムは入力画面がなく、データの集計などを行うプログラムのことです。
画面があるプログラムはユーザが入力したり、ボタンをクリックしたりと処理が複雑になります。なので、画面がなく比較的簡単なバッチプログラムを新人には作ってもらう事が多いです。
もちろん、ひな形となるサンプルプログラムは上級者が準備しているはずです。それを見よう見まねでプログラムし、わからない事は調べながら作っていきます。
バッチプログラムは何でも簡単と言う意味じゃないです。
分析や集計で、メチャ難しいプログラムもあります・・・
マスタメンテ系画面プログラムの製造
画面系のプログラムは正直むつかしいです。
なぜかと言うと、人それぞれ画面の操作が違うし、意地悪な入力をするユーザもいます。
なので、いろいろなパターンの入力チェックや、環境のチェックなどをプログラムで実行しないといけません。
ただ、マスタメンテ系の画面であれば、データの登録や削除するだけのプログラムなので、比較的簡単で未経験者にもまかせることがあります。
マスターデータ(商品の名前や値段、社員名簿)をメンテナンスする画面のことです。
一度登録するとあまりデータを変更することもないので、シンプルで簡単なプログラムが多いです。
まとめ
「簡単なことから未経験者には任せる」と言いましたが、未経験者にとってはそれでも難しいです。
でも、全然できない事をイキナリやらされることはないので、安心してください。
スタートダッシュが大事なので、最初に任せられた仕事は、気合を入れてがんばりましょう。