【VBA】文字に下線を設定する(複数セル、行、列指定)

文字に下線を設定する時は、Font.Underline プロパティに下線の種類を指定します。

下線の種類には次の定数があるので、この中から引きたい下線を選べばOKです。

定数 下線のタイプ
xlUnderlineStyleNone 下線なし
xlUnderlineStyleSingle 下線
xlUnderlineStyleDouble 二重下線
xlUnderlineStyleSingleAccounting 下線(会計)
xlUnderlineStyleDoubleAccounting 二重下線(会計)

下線(会計)と二重下線(会計)は通常の下線と違い、セルの文字が金額(100円)やパーセント(20%)の時、数値部分だけに下線が引かれます。

定数でなく、Font.UnderlineプロパティにTrueで通常の下線、Falseで下線なしの設定もできます。
でも定数で設定した方が、コードの読みやすさは増します。
慣れないと定数の方が見にくく感じるかもしれないですけどね・・・

 

セル(1セル、複数セル、全てのセル)に下線を設定する

1セルの時

Range(“セル番地”).Font.Underline = 下線の種類

Cells(行番号,列番号).Font.Underline = 下線の種類

1つのセルの文字に下線を設定する時は、対象セルの指定を「Rangeのセル番地」か「Cellsの行番号・列番号」でします。

Rangeのセル番地は、ダブルクォーテーションで囲みます。

コード

A1セルに下線を設定します。

 

複数セルの時

Range(“左上セル番地:右下セル番地”).Font.Underline = 下線の種類

複数セルに下線をまとめて設定をする時は、Rangeで対象範囲の左上のセル番地と右下のセル番地を:でつないで指定します。

指定したセル番地全体をダブルクォーテーションで囲みます。

コード

A1~E2のセルすべてに下線を設定します。

 

全てのセル(シート全体)の時

Cells.Font.Underline = 下線の種類

全てのセルに下線をまとめて設定をする時は、Cellsで指定します。

 

Cellsは引数指定なしにすれば、すべてのセルを操作できます。

逆に引数指定してCells(1,1)とすると、A1セルのみを操作できます。

コード

全てのセルに下線を設定します。

 

行(1行、複数行)に下線を設定する

1行の時

Rows(行番号).Font.Underline = 下線の種類

1行の文字に下線を設定する時は、Rowsの行番号で対象行を指定します。

1行だけの時は、行番号をダブルクォーテーションで囲まなくてOKです。

コード

1行目に下線を設定します。

 

複数行の時

Rows(“開始行番号:終了行番号”).Font.Underline = 下線の種類

複数行に下線をまとめて設定をする時は、Rowsで対象範囲の開始行番号(1番上)と終了行番号(1番下)を:でつないで指定します。

1行を指定する時と違い、複数行指定する時は行番号全体をダブルクォーテーションで囲みます。

コード

1行目~5行目のセルすべてに下線を設定します。

 

列(1列、複数列)に下線を設定する

1列の時

Columns(“列記号”).Font.Underline = 下線の種類

1列の文字に下線を設定する時は、Columnsの列記号(Aから始まる記号)で対象列を指定します。

この時、列記号をダブルクォーテーションで囲みます。

行と同じように、列番号(1からの始まる数値)でも列の指定はできます。この時は数値なので、ダブルクォーテーションで囲みません。

コード

1列目に下線を設定します。

 

複数列の時

Columns(“開始列記号:終了列記号”).Font.Underline = 下線の種類

複数列に下線をまとめて設定をする時は、Columnsで対象範囲の開始列記号(1番左)と終了列記号(1番右)を:でつないで指定します。

列記号全体をダブルクォーテーションで囲みます。

1列の時は数値でも指定できたけど、複数列を数値でするとエラーになります。

NG例) Columns(“1:5”).Font.Underline = xlUnderlineStyleSingle ‘下線

コード

1列目~5列目のセルすべてに下線を設定します。

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