文字を太字にする時はFont.BoldプロパティにTrueを設定、文字を斜体にする時はFont.ItalicプロパティにTrueを設定します。

この2つのプロパティ(Font.BoldとFont.Italic)は独立したプロパティなので、両方にTrueを設定できます。
両方にTrueを設定すると太字で斜体の文字になります。
逆に太字や斜体を解除したい時は、Font.BoldとFont.ItalicにFalseを設定します。
全ての書式をクリアする場合は、【VBA】書式をクリアする(セル、行、列指定)を参考にしてください。
セル(1セル、複数セル、全てのセル)を太字、斜体にする
1セルの時
太字にする
Range(“セル番地”).Font.Bold = True
斜体にする
Range(“セル番地”).Font.Italic = True
1つのセルを太字、斜体にする時は、Rangeのセル番地で対象のセルを指定します。
セル番地は、ダブルクォーテーションで囲みます。

Cells(行番号,列番号)でも対象セルを指定できます。
この時は、引数をダブルクォーテーションで囲みません。
コード
A1セルの文字を太字、斜体にします。
複数セルの時
太字にする
Range(“左上セル番地:右下セル番地”).Font.Bold = True
斜体にする
Range(“左上セル番地:右下セル番地”).Font.Italic = True
複数セルを太字、斜体にをする時は、Rangeで対象範囲の左上のセル番地と右下のセル番地を:でつないで指定します。
指定したセル番地全体をダブルクォーテーションで囲みます。
コード
A1~E2のセルすべての文字を太字、斜体にします。
全てのセル(シート全体)の時
太字にする
Cells.Font.Bold = True
斜体にする
Cells..Font.Italic = True
全てのセルを太字、斜体にする時は、Cellsで指定します。

Cellsは引数指定なしにすれば、すべてのセルを操作できます。
逆に引数指定してCells(1,1)とすると、A1セルのみを操作できます。
コード
全てのセルの文字を太字、斜体にします。
行(1行、複数行)を太字、斜体にする
1行の時
太字にする
Rows(行番号).Font.Bold = True
斜体にする
Rows(行番号).Font.Italic = True
1行を太字、斜体にする時は、Rowsの行番号で対象行を指定します。

1行だけの時は、行番号をダブルクォーテーションで囲まなくてOKです。
コード
1行目の文字を太字、斜体にします。
複数行の時
太字にする
Rows(“開始行番号:終了行番号”).Font.Bold = True
斜体にする
Rows(“開始行番号:終了行番号”).Font.Italic = True
複数行を太字、斜体にをする時は、Rowsで対象範囲の開始行番号(1番上)と終了行番号(1番下)を:でつないで指定します。
1行を指定する時と違い、複数行指定する時は行番号全体をダブルクォーテーションで囲みます。
コード
1行目~5行目のセルすべての文字を太字、斜体にします。
列(1列、複数列)を太字、斜体にする
1列の時
太字にする
Columns(“列記号”).Font.Bold = True
斜体にする
Columns(“列記号”).Font.Italic = True
1列を太字、斜体にする時は、Columnsの列記号(Aから始まる記号)で対象列を指定します。
この時、列記号をダブルクォーテーションで囲みます。

行と同じように、列番号(1からの始まる数値)でも列の指定はできます。この時は数値なので、ダブルクォーテーションで囲みません。
コード
1列目の文字を太字、斜体にします。
複数列の時
太字にする
Columns(“開始列記号:終了列記号”).Font.Bold = True
斜体にする
Columns(“開始列記号:終了列記号”).Font.Italic = True
複数列を太字、斜体にする時は、Columnsで対象範囲の開始列記号(1番左)と終了列記号(1番右)を:でつないで指定します。
列記号全体をダブルクォーテーションで囲みます。

1列の時は数値でも指定できたけど、複数列を数値でするとエラーになります。
NG例) Columns(“1:5”).Font.Bold = True
コード
1列目~5列目のセルすべての文字を太字、斜体にします。
文字色や背景色を設定する場合は次の記事を参考にしてください。
【VBA】文字色を変更する(セル、行、列指定)
【VBA】背景色を変更する(セル、行、列指定)