【VBA】罫線をすべて消す(複数セル、行、列指定)

セルの罫線を消す時は、Borders.LineStyle プロパティにxlNoneを設定します。

ただし、これでは「斜めの罫線」は消えません。

なので斜め線は個別に消します。

右下がりの斜め線を消す:Borders(xlDiagonalDown).LineStyle プロパティにxlNoneを設定

右上がりの斜め線を消す:Borders(xlDiagonalUp).LineStyle プロパティにxlNoneを設定

 

表形式のエクセルシートで斜め線がないのが確実な時は、Borders.LineStyle プロパティにxlNoneを設定するだけでOKです。

Borders.LineStyle プロパティにxlNoneを設定するだけで全ての罫線を消してほしいんですけどね。
まあ、そういう仕様(ルール)だから仕方ありません。

セル(1セル、複数セル、全てのセル)の罫線を消す

1セルの時

Range(“セル番地”).Borders.LineStyle = xlNone

Range(“セル番地”).Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone

Range(“セル番地”).Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone

1つのセルの罫線を消す時は、対象セルの指定を「Rangeのセル番地」か「Cellsの行番号・列番号」でします。

Rangeのセル番地は、ダブルクォーテーションで囲みます。

コード

A1セルの罫線をすべて消します。

 

複数セルの時

Range(“左上セル番地:右下セル番地”).Borders.LineStyle = xlNone

Range(“左上セル番地:右下セル番地”).Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone

Range(“左上セル番地:右下セル番地”).Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone

複数セルの罫線をまとめて消す時は、Rangeで対象範囲の左上のセル番地と右下のセル番地を:でつないで指定します。

指定したセル番地全体をダブルクォーテーションで囲みます。

コード

A1~E2のセルの罫線をまとめて消します。

 

全てのセル(シート全体)の時

Cells.Borders.LineStyle = xlNone

Cells.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone

Cells.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone

全てのセルの罫線をまとめて消す時は、Cellsで指定します。

 

Cellsは引数指定なしにすれば、すべてのセルを操作できます。

逆に引数指定してCells(1,1)とすると、A1セルのみを操作できます。

コード

シート全てのセルの罫線を消します。

 

行(1行、複数行)の罫線を消す

1行の時

Rows(行番号).Borders.LineStyle = xlNone

Rows(行番号).Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone

Rows(行番号).Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone

1行のセルの罫線を消す時は、Rowsの行番号で対象行を指定します。

1行だけの時は、行番号をダブルクォーテーションで囲まなくてOKです。

コード

1行目の罫線をまとめて消します。

 

複数行の時

Rows(“開始行番号:終了行番号”).Borders.LineStyle = xlNone

Rows(“開始行番号:終了行番号”).Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone

Rows(“開始行番号:終了行番号”).Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone

複数行の罫線をまとめて消す時は、Rowsで対象範囲の開始行番号(1番上)と終了行番号(1番下)を:でつないで指定します。

1行を指定する時と違い、複数行指定する時は行番号全体をダブルクォーテーションで囲みます。

コード

1行目~5行目のセルすべての罫線をまとめて消します。

 

列(1列、複数列)の罫線を消す

1列の時

Columns(“列記号”).Borders.LineStyle = xlNone

Columns(“列記号”).Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone

Columns(“列記号”).Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone

1列のセルの罫線を消す時は、Columnsの列記号(Aから始まる記号)で対象列を指定します。

この時、列記号をダブルクォーテーションで囲みます。

行と同じように、列番号(1からの始まる数値)でも列の指定はできます。この時は数値なので、ダブルクォーテーションで囲みません。

コード

1列目の罫線をまとめて消します。

 

複数列の時

Columns(“開始列記号:終了列記号”).Borders.LineStyle = xlNone

Columns(“開始列記号:終了列記号”).Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone

Columns(“開始列記号:終了列記号”).Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone

複数列での罫線をまとめて消す時は、Columnsで対象範囲の開始列記号(1番左)と終了列記号(1番右)を:でつないで指定します。

列記号全体をダブルクォーテーションで囲みます。

1列の時は数値でも指定できたけど、複数列を数値でするとエラーになります。

NG例) Columns(“1:5”).Borders.LineStyle = xlNone

コード

1列目~5列目のセルの罫線をまとめて消します。

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