文字に取り消し線を設定する時は、Font.Strikethrough プロパティにTrueを設定します。
解除したい場合は、Falseを設定します。
セル(1セル、複数セル、全てのセル)に取り消し線を設定する
1セルの時
Range(“セル番地”).Font.Strikethrough = True
Cells(行番号,列番号).Font.Strikethrough = True
1つのセルの文字に取り消し線を設定する時は、対象セルの指定を「Rangeのセル番地」か「Cellsの行番号・列番号」でします。
Rangeのセル番地は、ダブルクォーテーションで囲みます。
コード
A1セルに取り消し線を設定します。
1 2 3 4 5 6 7 |
'Rangeによる対象セルの指定---------- Range("A1").Font.Strikethrough = True 'Cellsによる対象セルの指定---------- Cells(1, 1).Font.Strikethrough = True |
複数セルの時
Range(“左上セル番地:右下セル番地”).Font.Strikethrough = True
複数セルに取り消し線をまとめて設定をする時は、Rangeで対象範囲の左上のセル番地と右下のセル番地を:でつないで指定します。
指定したセル番地全体をダブルクォーテーションで囲みます。
コード
A1~E2のセルすべてに取り消し線を設定します。
1 2 3 |
Range("A1:E2").Font.Strikethrough = True |
全てのセル(シート全体)の時
Cells.Font.Strikethrough = True
全てのセルに取り消し線をまとめて設定をする時は、Cellsで指定します。
Cellsは引数指定なしにすれば、すべてのセルを操作できます。
逆に引数指定してCells(1,1)とすると、A1セルのみを操作できます。
コード
全てのセルに取り消し線を設定します。
1 2 3 |
Cells.Font.Strikethrough = True |
行(1行、複数行)に取り消し線を設定する
1行の時
Rows(行番号).Font.Strikethrough = True
1行の文字に取り消し線を設定する時は、Rowsの行番号で対象行を指定します。
1行だけの時は、行番号をダブルクォーテーションで囲まなくてOKです。
コード
1行目に取り消し線を設定します。
1 2 3 |
Rows(1).Font.Strikethrough = True |
複数行の時
Rows(“開始行番号:終了行番号”).Font.Strikethrough = True
複数行に取り消し線をまとめて設定をする時は、Rowsで対象範囲の開始行番号(1番上)と終了行番号(1番下)を:でつないで指定します。
1行を指定する時と違い、複数行指定する時は行番号全体をダブルクォーテーションで囲みます。
コード
1行目~5行目のセルすべてに取り消し線を設定します。
1 2 3 |
Rows("1:5").Font.Strikethrough = True |
列(1列、複数列)に取り消し線を設定する
1列の時
Columns(“列記号”).Font.Strikethrough = True
1列の文字に取り消し線を設定する時は、Columnsの列記号(Aから始まる記号)で対象列を指定します。
この時、列記号をダブルクォーテーションで囲みます。
行と同じように、列番号(1からの始まる数値)でも列の指定はできます。この時は数値なので、ダブルクォーテーションで囲みません。
コード
1列目に取り消し線を設定します。
1 2 3 4 5 6 7 |
'列記号で列指定-------------------- Columns("A").Font.Strikethrough = True '列番号で列指定-------------------- Columns(1).Font.Strikethrough = True |
複数列の時
Columns(“開始列記号:終了列記号”).Font.Strikethrough = True
複数列に取り消し線をまとめて設定をする時は、Columnsで対象範囲の開始列記号(1番左)と終了列記号(1番右)を:でつないで指定します。
列記号全体をダブルクォーテーションで囲みます。
1列の時は数値でも指定できたけど、複数列を数値でするとエラーになります。
NG例) Columns(“1:5”).Font.Strikethrough = True
コード
1列目~5列目のセルすべてに取り消し線を設定します。
1 2 3 |
Columns("A:E").Font.Strikethrough = True |