エクセルは、数式をセルに入力すると計算を自動でしてくれます。
計算結果を表示したいセルの先頭に半角のイコール(=)を入力し、その後ろに数式を入力します。
数式には、次の記号を使います。※記号はすべて半角
計算したい内容 | 使用する記号 |
---|---|
足し算 | + |
引き算 | – |
掛け算 | * |
割り算 | / |
計算で使う数値の設定方法には、セルに直接入力する方法と、他のセルの値を使う方法があります。
セルに数値を直接入力する方法
計算結果を表示したいセルに計算式を入力しますが、計算に使う数値も直接入力します。
例)10+20の計算
計算結果を表示するセルに、「=10+20」と入力します。
数式入力後、Enterキーを押下すると計算結果が表示されます。
他のセルを参照して計算する方法
参照というと難しく感じるかもしれませんが、他のセルの数値を見て計算に使うということです。
計算に使う数値を変えたい時など、セルに直接数値まで入力していると、間違って数式を変更してします可能性があります。また、計算に使っている数値自体も、エクセルで表示したい時があると思います。
そういう場合は、このセルの参照を使います。
計算結果を表示したいセルの先頭にイコールを入力した後、計算に使うセルをクリックすると自動で計算式に組み込まれます。
例)消費税の計算
1.先頭にイコールを入力
2.B3(金額)をクリック
3.消費税の計算は掛け算のため、*を入力
4.C3(消費税率)をクリック
数式には数値ではなく、参照したセルが組み込まれます。
数式入力後、Enterキーを押下すると計算結果が表示されます。
消費税の税率を、0.10に変更すると、計算結果も自動で再計算してくれます。
また、同じ計算を他のセルでも行いたい場合は、再度計算式を入力する必要はありません。
計算結果のセルをコピーし、貼り付けるだけでOKです。
※計算に使う数値の位置関係が同じでないと、正しく計算されません。(今回はB列とC列で掛け算をするので、位置関係は同じ)
実際に各セルの計算式を見てみます。
計算式を見たいセルにカーソルを合わせると、上段にある入力エリアに表示されます。
もともとコピーしたセルD3の計算式は、「B3*C3」でした。そのセルをコピーして1段下のセルに貼り付けたのですが、計算式で使っている各セルもエクセルが自動で1段下げて「B4*C4」に変更してくれています。
このように対象のセルが自動で変わってくれる参照を、相対参照と言います。
逆に、対象のセルが常に固定となる参照を、絶対参照と言います。
消費税の計算の例だと、税率の0.08を何ヶ所にも入力しています。
税率は1ヶ所だけにした方が、見やすく、消費税の変更があった時も1ヶ所の修正で済みます。そのような時に、この絶対参照を使います。
絶対参照にしたいセルは、列のアルファベット、行番号の前に$を入力します。
計算結果のセルをコピーし、他のセルに貼り付けます。
貼り付けた時、消費税は1カ所にしか入力していないのに、各セルが正しく計算されていることがわかります。
相対参照の時と同様に、実際に各セルの計算式を見てみます。
相対参照のままの「金額」は、コピーし1段下へ貼り付けたので、自動でB4に変化しています。
絶対参照に変更した「消費税」は、コピー後もC3のままになっていることがわかります。
このように相対参照、絶対参照を目的に合わせて上手に使うことで、作業効率もアップします。